ニアミス

2004/01/31

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僻地巡りに疲れた頃、当時、住んでいた相模原の隣町に、¥2750万とかなり予算オーバーですが、47坪となかなか広く、更に地下車庫付きの土地が見つかりました。

  • 地下車庫なので、土地が有効活用できる
  • 大きな公園のそばで、環境も眺望もなかなか
  • 大規模住宅地なので、学校も近いし買い物も便利
  • 妻子の友人関係も継続できる、杏子のダンスも続けられる
  • 私のテニススクールも続けられる
  • 通勤時間も1時間40分程度

「『灯台下暗し』とのことことだ!」と喜んだのも束の間、決して田舎とは言えない住宅地なのに、何故か建坪率が30%で、延床28坪の家しか建てられません。「家族5人で28坪では…当初の40坪計画とはだいぶん違うぞ」
ここで不動産屋が

      「建坪率の緩和措置があり、地主から周囲の法面(コンクリートで固めた斜面)を借りれば建坪率をクリアできるし、地主さんも只で貸してくれると言っている」

と調子の良いことを言います。
予算オーバーで苦しいのですが、他の条件はかなり良いのでその気になり、不動産屋も頻繁に連絡をくれて話は進んでいきました。(つまり不動産屋に乗せられている訳ですね。)

不動産屋に足を運んで詳細確認し、「地主に確認して、今度の週末には契約できます。」というところまで行きました。いよいよです!

ところが、スウェーデンハウスの営業さんが「ちょっと待ってください!調べますから」
数日間、彼は役所に足を運んだり調査に骨を折ってくれて、夜にやってきました。そして

       「法的なリスクがかなり大きいし、止めた方がよいです。公庫融資も利用できません。」

さっさと土地を決めて貰った方が営業さんとしては楽でしょうに、

    「不動産屋は判をついて貰えばおしまいですが、私達ハウスメーカーは一生のお付き合いです」
    「満足して住んで頂くことが私達の責任ですから」

との言葉に私達は感激!「絶対スウェーデンハウスで建てよう」と心に誓ったのでした。(このあたり、私達もかなり単純ですね。)
実際、この土地に決めていたら今の龍ケ崎への入居はなかった訳ですし、今でもこの営業さんには本当に感謝しています。

こんな事件もあって、「掘り出し物はあり得ない」「美味しい話には裏がある」を実感しました。資本主義社会の市場原理からすれば当たり前なのですが、苦しいときにはどうしても目が眩んでしまいますね。

この後もこの不動産屋からは何度も連絡があり、いろいろな物件を紹介されましたが、繰り返される「すごく良い土地ですよ!」は、物件紹介の単なる枕詞に過ぎないことを、再確認するだけなのでした。

 

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最終更新日 : 2004/01/31