やれやれ… 辛くもニアミスで回避できたものの、土地探しは振り出しに戻ってしまいました。
「東京/神奈川/山梨/静岡」は完全に行き詰まり、閉塞状態です。毎日のようにインターネットで検索しても、ロクな物件は出てきません。(そう頻繁に、新しい物件が出る訳がないのですが…)
スウェーデンハウスは、永遠に建てらないのでしょうか?
「東京以西ではないけど一応、見ておくか」と、インターネットの不動産検索で、条件を千葉/埼玉/茨城まで広げてみると… 茨城に公団のかなり広い土地が、かなり安く出ていることを発見しました。定期借地の物件も多々あります。「これは凄い!」(ちなみに“公団”とは“都市基盤開発整備公団”のことで、存続が危ぶまれている特殊法人≒お役所です。) もともと土地所有に興味のない私にとって、定期借地ということも大きな魅力でした。
ここで定期借地について軽く触れておくと、
- 土地を50年間借りられる。
- 50年後は、更地にして返さなくてはならない。(原則、期間の延長はできない)
- 50年未満であれば、相続も又貸しも可能。
- 50年未満で返しても良い。
- 賃料を毎月支払う。
- 契約時に保証金を預けるが、土地の返却時に戻ってくる。
といったものなのですが、そもそも定期借地物件が少ない上に、あったとしても、セキスイやミサワなど大手ハウスメーカーが提供する場合が多く、「建てる家は×××のみ」という建築条件が付きます。少なくとも東京以西はそのような物件ばかりで、定期借地制度は形骸化していると諦めていました。
ところが、公団の定期借地には建築条件はありません。更に
という特典が付いています。
思わぬ好条件に色めき立った私は、その週末には「えーーーっ!イ〜バァ〜ラァ〜ギィ〜?!」と渋る嫁さんと、いい加減ドライブに飽きた子供達を無理矢理、車に押し込んで一路、茨城県龍ケ崎市へ向かったのでした。
龍ケ崎では雨が降っている上に、着く直前の旧市街で道に迷って心証を悪くするなどピンチの時もありましたが、なんとか龍ケ崎ニュータウンに到着。着いた頃には雨も揚がってくれました。 ニュータウンでは、
- 広くて空いている道路(嫁さんもペーパードライバーを脱出!)
- ゆったりした街並み(子供が騒いでも大丈夫!)
- 静かな環境(うちがうるさいするかも…)
- 通学買い物至便(相模原は道路が狭い上に車が多くて危険だった)
- 小学校は1年目の新設校で、設備充実/生徒は少ない
ということで、意外と嫁さんも態度を急変させ気に入ってくれたのでした。 一方、子供達も
- 高さ80mの人工の山での芝滑り
- 巨大なジャングルジムでの鬼ごっこ
- 柵もない自然のままの小川での水遊び
- 新設で綺麗な小学校とやたらと広い校庭
を満喫して、「ここに引っ越したい!」とまで言うようになったのでした。
しかし何故、龍ケ崎はこんなに好条件なのでしょう?「掘り出し物はあり得ない」筈だったのでは?
- 東京より西は人気が高いが、東京より東(千葉です)、東京より北(埼玉です)はそうでもない。特に東京より北東(茨城です)は人気薄。
- 公団の大規模ニュータウンが多く、宅地が過剰気味
- その大規模ニュータウンは、都心から離れている上に駅からも遠い
- やはり「茨城」「常磐線」の響きが…
あたりでしょうか。
一転、嫁さんも子供達も龍ケ崎を気に入ってくれたものの、私としては
- 新宿までの通勤は結構あるなぁ…
- 取手以北なので電車がグッと減るし…
- 駅まで遠くて(8km〜10km)自転車は無理かな…(でもバスは嫌いだ!)
- 帰省の度に首都高か…
とお父さんとしてはなかなか辛いところで、踏ん切りが付きません。もう一押しが欲しいところです。
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